高橋大輔と村元哉中が結成2年で崩した序列

デビュー戦から約22點上積み

 フィギュアスケートでアイスダンスに昨年転向した男子元世界王者の高橋大輔が、また華やいでいる。村元哉中と組んで2シーズン目に入り、11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯でコンビとして初の公認スコアとなる合計179.50點をマークした。大會終了時で今季の世界20位。全日本選手権3連覇の小松原美里、尊組を國際大會で7點以上も上回り、國內での序列をまずは崩した。

 デビュー戦だった1年前のNHK杯から、合計で22點余りも伸ばしてきた。アイスダンス元全日本覇者の木戸章之さんは「今の採點方式に対してきちんと戦略的にやってきている。取れるものをしっかり取ってきた。できるものをやってきたというレベルが想像を超えている」と評した。

リフトとスピン、そして戦略

 村元、高橋組の結成當初から、木戸さんは得點を取るにはまずリフトとスピンだと指導者の視點で語っていた。今季のNHK杯はリフト、スピンともレベル(最高4)を取りこぼさず、出來栄え點(GOE)も全て加點。リフトは高橋が腕だけで村元を持ち上げようとしていた昨年と比べ、「下半身で持ち上げて、あとは自分の體の軸がある」という。縦方向にはなかなかつぶれない卵にたとえて「軸の中に相手を入れ込んで、縦の力を利用する感じになっている」と成長の跡を見た。

 コンビネーションスピンは「2人の間に軸を作って、その軸の周りを回る。それがうまく習得できている」とした。互いの遠心力と向心力を利用して回転する基礎ができている証しだという。

 技だけではなく、木戸さんは確かな戦略も感じた。衣裝、見せ方、振り付け。「弱みを隠して強みを生かす(プログラムの)つくりにしてきた」とし、高橋と村元のセンス、振付師兼コーチのマリナ?ズエワさんの手腕をみる。「止まったときのポーズ、形は彼らの天性。ズエワさんの作戦の立て方、點の取らせ方はすごい。勝てると踏んで、すごく上手に點數を稼いできた」と感心した。

 高橋の転向から結成2年でここまで仕上げたことに驚きつつ、「(世界の)上位との間に超えられていない壁がまだある」と語った。2人がリンクで一體となる感覚は「年月を経ないと得られないものもある」という。コンビの現狀は「相手の動きを感じ取り、自分の動きを感じ取らせるという段階にはきていない。合わせてしまっている」。そこが一番難しく、時間がかかるとした。

「角」はだんだん取れてくる

 一體感を生むのは感覚であり、テクニック。組んで滑る際のホールドでは男性が力のかけ方によって女性を引き寄せる。木戸さんは「男性が両手のエリアの中に女性を入れ込んでくる感覚。それができるとホールドの『枠』ができる」と説明した。アイスダンスの男女は「額縁と絵」の関係が理想だとして、「枠」ができると高橋が額縁になり、村元がその中で自由に表現できるという。

 技ではツイズル(多回転の片足ターン)に修正の余地があるとした。レベルは最高の4を取ったとはいえ、軸の位置がうまく作れず、音で表すと「くるくるくる」であるべきなのに、まだ「くるんくるんくるん」。レベルを取りこぼしたステップは、高橋がシングル時代に華麗と評されたが「まだ力ずく。強引に深いエッジでカーブを描き、無理に足首や膝を曲げている」と指摘した。技術も、2人が一體となる滑りも「だんだん角が取れてくる」と長い目で見つつ、期待を込める。(時事通信運動部 和田隆文)

(2021年11月18日掲載)

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